健康診断「受診率100%」その後で差がつく「本当の健康経営」3ステップ
健康診断の受診率が100%を無事に果たして、ひと安心。
でもその後、結果を配布して終わりにしていませんか?
「C判定か、嫌だな」で終わらせず、そこからどうやって実際の健康改善に繋げていくか。
その後の行動が大切になっていきます。
今回は、企業の担当者が取り組むべき「個人の意識を変えるアプローチ」と「組織としての仕組みづくり」の3つのステップを紹介します。
1. 「知る」:数字を組織と個人の「自分事」に変える
まず大切なのは、
健康診断の数字を「ただのデータ」から「自分に関係のあるサイン」に変えることです。
従業員への響かせ方(個人の視点)
結果を見て、ただ落ち込むのではなく、今の自分の現在地として捉えることが必要です。
健康診断の結果の見方を解説する
まずは、数値の意味を理解するための機会を作りましょう。
「なぜこの数値がマズいのか」という背景を理解することで、初めて数字が自分ごとに変わります。
解説方法 例
例えば、
- 産業医や保健師に、一通り解説をしてもらう機会をつくる。
- 検査項目ごとに毎月テーマを決めて、コラムとして配信する。
基準値から自分の立ち位置を知ることも必要ですが、
どこの数値を重視すべきなのか、どんなリスクが考えられるのか、自分ごとにすることが大切です。
組織の仕組みづくり(会社の視点)
会社として、リスクが高い人の割合や健康状況などデータを整理して、どこにリスクが潜んでいるかを可視化しましょう。
対象者を抽出し、リスク分類していきます。
リスクごとにグループ分けする
健康診断の結果によっては、受診勧奨を行う必要もあります。(企業の努力義務)
リスクごとにグループ分けをして、まずはどこにアプローチをすべきなのかを整理していきましょう。
グループ分け方法 具体例
下記のように検査項目の数値によって、リスク別のグループ分けをする方法もあります。
A群:【最優先】即時対応
血圧、血糖値、心電図の異常値
B群:【優先】要経過観察
血圧、血糖値、脂質、肝機能の異常値
C群:【予防】予備軍
BMI、血圧、血糖の異常値
D群:【健康】現状維持
部署ごとの傾向分析
業種や職種によって特定の要因なども考えられるため、部署ごとでグループ分けするのもよいでしょう。
例えば、
- 現場職は肝機能の異常値の割合が高い
- 事務職のBMIの高値の割合が高い
など、傾向を知ることで、次に行うべき対策が見えてきます。
2. 「深める」:なぜ改善が必要かの納得感を育てる
「体に良いからやってください」と言われても、忙しい社員の皆さんにはなかなか響きません。
大切なのは、本人が「だから自分にはこれが必要なんだ」と論理的に納得すること、そして背景を理解してあげることです。
セミナーを実施する
自分の現在地が分かり、健康意識が高まり、聞く姿勢を整えた上で、セミナーを実施することで、納得感が変わっていきます。
セミナー例
・血糖値が気になる人ための、簡単!食事改善
・今日からできる、血圧を下げる5つの方法
・デスクワークの人のための、姿勢整うヨガ
などなど
自分のためのセミナーだと分かることで、参加率も向上します。
個別のアプローチ
リスクの高い人には、個別に対応することで、しっかり次の行動に繋げていきましょう。
ステップ1でグループ分けした中で、さらにリスクごとでアプローチの方法を変えることも効果的です。
アプローチ方法 例
A群:産業医による個別カウンセリング
B群:保健師による個別カウンセリング
C群:メールによる受診勧奨
特に数値が気掛かりなハイリスクの方には、個別にじっくりお話を伺います。
生活リズムや仕事の状況に寄り添い、その方の「これならできそう」を一緒に見つける専門的な保健指導が有効です。
そこまでリスクが高くない方には、メールによる受診勧奨やワンポイントアドバイスを行ってみましょう。
直接本人宛に個別で送ることで、より一層自分ごとになりやすくなります。
3. 「動く」:頑張らない仕組みをつくる
どんなに良いことでも、頑張りが必要なことは続きません。「理解」を「行動」に変えるためには、環境の工夫が必要です。
従業員が自ら動き出す工夫
無理なく、自らやってみようかなと思えるような、工夫をしてみましょう。
強制感がないことで、気軽に取り組めます。
個人のモチベーションを上げる
・食堂の調味料を撤去し、減塩チラシを掲示
・階段の踊り場に、運動推奨ポスターを掲示
・健康施策のアイデアを従業員から集める
会社としての仕組みづくり
一人で頑張ろうと思ってもなかなか継続できません。会社として自然とできる仕組みをつくりましょう。
そうすることで、健康が「義務」ではなく「文化」として定着していきます。
会社で
・短時間のミーティングは立って行う
・公式なリフレッシュタイムを設ける(午後の10分間休憩)
・定期的にヨガなどの運動機会を取り入れる
担当者様も、社員の皆さんも、もっと「楽」に。
健康経営の成功は、完璧な制度を作ることではなく、社員の皆さんが「あ、今日は体が軽いかも」と実感できる瞬間を増やすことです。
理解して、行動に繋げてこそ、健康経営は意味を持ちます。 そして何より、担当者様が一人で背負い込む必要はありません。
「診断結果をどう活用すればいいか悩んでいる」 「社員が無理なく、楽しんで取り組める方法を知りたい」
そんなお声をぜひお聞かせください。
それぞれの業種や職種、勤務形態に合った取り組みを、一緒に考えます。
無料でご相談いただけますので、お気軽にご連絡ください。

